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緑のスカプラリオ


聖マリアの汚れなき御心よ、今も臨終の時も我等の為に祈り給え


 聖マリアの汚れなき御心の緑のスカプラリオは不思議のメダイと同じように聖マリアの特別な贈り物です。聖母の御出現で不思議のメダイを受けたのは、聖カタリナ・ラブレで、緑のスカプラリオを教えられたのはシスター・ユスティヌ・ビスケイブルーです。彼女は1817年フランスに生まれ、立派なキリスト教的教育を受けて、22歳の時に愛徳姉妹会に入会しました。

 修練期を始める黙想会があった時、すなわち1840年1月28日、聖母の御像の前に祈っていると、聖母がおあらわれになりました。聖母は足にまで届く長い白い服を着て、花やかな青いマントをつけていて、両手に御自分の心臓を抱いておられました。心臓からはたくさんの光線が出ていました。それからあと四、五回聖母の御出現があって、1840年9月8日の聖母の御誕生日の祝日に、聖母がおあらわれになったときには、聖母は右手に炎にもえる心臓を持ち、左手には緑色のスカプラリオを持っておられました。

 その表には、今まで見た御出現の聖母の御絵があり、裏には、太陽の光線よりも輝き、水晶よりも透き通った心臓がありました。その心臓は一本の剣で刺し貫かれ、黄金の十字架をいただく円形の文字に取り囲まれていました。それは、「聖マリアの汚れなき御心よ、今も臨終の時も我等の為に祈り給え」(聖マリアの汚れない御心よ、今も臨終の時もわたしたちのためにお祈りください)と書かれていました。その時聖母のお声がしました、「このスカプラリオによって、信仰のない人は信仰の恵みを受け、特に臨終の時に大きな助けを受けます」と。

 聖母マリアのお臨みは、このスカプラリオが信仰深い心で多くの人に配布され、たくさんのお恵みが得られました。このスカプラリオは、他のスカプラリオやメダイのように、準秘跡になっています。身につけるのは常ですが、ポケットにも財布にも定期入れに入れてもよく、ベットにも部屋や机に置いても良いのです。信徒だけではなく、信徒ではない人にも同じ意向でこれを使うことができます。これを祝福するために定まった祈り文が必要ではなく、また人に配るために特別な式も誓約も必要ではありません。

 要求されるのは、毎日少なくとも一回、聖母御自身がお教えになったお祈り、「聖マリアの汚れなき御心よ、今も臨終の時も我等の為に祈り給え」と祈ることだけです。

 この祈りは、区別なしに洗礼を受けていない人も唱えられます。この祈りは、聖母マリアの取り次ぎによって、その人を多くの危険から守り、信仰に導きます。洗礼を受けている人は、聖母マリアに助けられて、なおさら忠実に信仰の道を守るようになり、守っていない人は悔い改める恵みを得ます。

 この祈りは、スカプラリオをもらった人が唱えていないなら、それをあげた人が唱えるようにすれば、それでも良いのです。

 このスカプラリオには多くの恵みが約束されています。それで豊かな恵みを受けられるように、信頼深く祈るのが大切です。事実、信仰をもって、信頼深く、このスカプラリオを使い、その祈りを忠実に唱えたために、数え切れない不思議な改心と病気の癒しが得られました。そしてそれは、フランス各地だけではなく、全世界にも記録され、150年もつづいています。しかし、マリアの汚れなき御心の約束は未来にも及びます。

 我が日本にもこのスカプラリオはすでに知られていますが、もっともっと広める必要があります。それは、聖母マリアの汚れなき御心の取り次ぎで、多くの人が救い主イエズス・キリストの信仰に導かれる為です。昔から言われるように、「マリアを通じてイエズスに」、つまり、マリアはイエズスへ導くお方であります。マリアを愛する人はイエズスも愛するようになります。

 臨終の床にあってシスター・ユスティヌは、こう繰り返していました、「聖母を愛しなさい、深く愛しなさい、聖母は大変美しいお方です」と。そのため聖母の徳にならうことが大切です。聖母は、救い主のおん母となり、その最も親密な協力者となられました。御子の十字架のもとに立っておられた聖母は、御子と共に私達の罪の為に、その汚れなき御心を剣で刺し貫かれて、償いをささげました。これは輝かしい愛を示しています。このことを思いおこさせるために、御絵の心臓は剣で刺し貫かれ、たくさんの光線がほとばしり出ています。こうして、清い愛の御母聖マリアは、私達に対する愛のしるしとして、希望の色である緑色のスカプラリオをお与えになりました。

緑のスカプラリオの詳しい説明


ファティマの聖母マリア 緑のスカプラリオ






不思議のメダイと緑のスカプラリオの平和の天使