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聖カタリナ・リッチおとめ   記念日 2月1日




カタリナ・リッチは、生涯の大部分をイタリアのトスカーナのドミニコ会修道院で過ごし、主イエズスから与えられた様々のヴィジョン(まぼろし)で有名になった。1542年の四旬節にイエズスの十字架刑について深く黙想した時、重病にかかり、聖土曜日に、復活されたイエズスがマリア・マグダレナに話しかけられるまぼろしを見るまで回復しなかった。12年間、毎木曜日にカタリナは脱魂状態になって、イエズスがゲッセマネの園で捕らわれるところから、むち打ち、裁判、ゴルゴダへの苦しい道行きと十字架刑まで全部を自分の体で表し、次の日には意識を取り戻した。
 こういうことは多くの人々にとって異様で信じ難いように思われたであろうが、カタリナは自制心の強い常識的な修道女であったために、院長に選ばれて、修道院をよく統治した。彼女は脱魂することを決して誇らず、仲間の修道女たちと共に神に祈って、まぼろしが中止されるように願った。その祈りは1554年に聞き入れられて、好奇心に燃える訪問客も来なくなり、修道院に平和が戻った。