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聖エラスモ司教殉教者  St. Erasmus m.             記念日 6月 2日


 一般に聖エルモという名で知られているエラスモは、シリア人でイタリアのカンパーニャのフォルミアの司教であったと伝えられている。キリスト信者たちがディオクレチアヌス皇帝によって迫害されていた時、エラスモはレバノン山に逃げて、毎日カラスが持ってきた食物で命をつないでいた。しかし、まもなく捕らえられディオクレチアヌス皇帝の前に引き出され、鉛の付いた重いこん棒で打ちたたかれたが、容易に死ななかったので、コールタールの中で転がされ、火をつけられた。それにもかかわらずエラスモは生き続けた。そこで、今度は餓死させるつもりで牢獄に入れられた。しかし幸いなことで、彼は逃げ出して、イリリクム(ダルマチア)のローマ地区で説教して多数の異教徒をキリスト教に改宗させたために、再び捕らえられて、今度は熱く焼かれた鉄の椅子の上にむりやり座らせるという残酷な刑罰に処せられた。彼がついに殉教したのは303年頃であった。彼の胃が切り開かれて、腸は巻き上げ機に巻かれた。
 エラスモが水夫たちの守護の聖人になったのは、水夫たちが船の錨を巻き上げるために同じような道具を使うからであった。時々嵐の後で青い電光のようなものが現れるが、それは「セント・エルモの火」として知られている。