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聖フェリクスと聖アダウクト殉教者              記念日 8月 30日


 304年フェリクスがローマの教会で司祭として熱心に任務を果たしていた時、ディオクレチアヌス皇帝による迫害が始まった。多くの信者と共に彼も捕らえられて残酷に苦しめられたが、信仰を固く守ったので、ついに斬首の宣告を受けた。刑場に引き出されたフェリクスの落ち着いた態度を見て感心した群衆の中の一人が大声で叫んだ。「私もこの人が公に宣言する同じおきてを守っている者です。私もイエズス・キリストを信じて、彼に従っています。私もその教えを広めるために命をささげます」
 この男は、ローマの兵士に早速捕らえられて、フェリクスと並んで首を斬られた。しかし、誰もこの人の名前を知らなかったので、彼は「アダウクト」と呼ばれた。この名の意味は「追加された者」である。
 二人の殉教者はオスチア街道のコモディラ墓地に埋葬された。354年に作られた殉教者リストの中には、ただ「フェリクスとアダウクト」として記録されているだけである。
 およそ30年後に、ダマソ教皇は彼等の墓を作り直して、その上に碑銘を記した。