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聖ヘンリー・スーソ修道者 記念日 3月 2日
ヘンリー・スーソは、1295年スイスで生まれ、15歳の時、コンスタンス市のドミニコ会修道院に入ったが、非常に苦しい霊的生活を経験し、神との神秘的な一致によって心の平和を得ることができた。彼は偉大な説教家で、多数の改宗者があった。しかし嫉妬心に燃えた敵もいて彼を苦しめた。
一人の子供がスーソに盗みと涜聖の罪を着せた時、数人の大人たちは子供の言うことを信じた。捨て子を拾って助けると、その子の父親だと誤解されたり、毒物を人々に与えたり、奇跡を行うふりをしたなどという根も葉もないうわさを立てられたりした。
ある日一匹の犬が一枚の布を加えて遊んでいるのを見て、スーソは、次のように書いた。
「私は考えた『この布は、犬のしたい放題に勝手にさせている。悪く取り扱われているのだ』と。それからまた考えた。『お前も同じようにしなければならない。誰かが、お前をほめたり、見下げたりする時には、それをおとなしく受け入れなさい。誰かにつばを吐きかけられても、それを受けなさい』」。
スーソはその布を取って、小聖堂の自分の椅子にかけ、謙遜の徳の印とした。彼は1365年ドイツのウルムで亡くなった。
主イエズスは「私の十字架を背負いなさい」とは言われませんでした。
イエズスが私達に言われたことは、「あなたの十字架を背負いなさい」です。
昔の師父の苦行、または私自身の苦行を模倣してはいけません。
あなたの罪を償うため、あなたの弱い健康が許す範囲で、
生命を短くすることなく、適度の苦行をしなさい。
神はご自分の友達をきたえるために種々の十字架を準備しておられます。
神がこのような苦行よりも、もっと苦しい十字架をあなたにお与えになるかも知れませんが、
私は神におまかせします。
この十字架が来たときには忍耐を持って受け入れなさい。
聖ヘンリー・スーソ 「霊的娘への手紙」