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七三 初聖体および助祭
聖霊降臨以来の受洗者は六人の使徒から御聖体についてベトサイダの教会で教育を受け、拝領の準備が行われた。ペトロがこの新しい教会でミサ聖祭を唱え、二人の使徒がこれに仕えた時、かれらは御聖体拝領を許された。ペトロが聖変化での言葉を唱えると、わたしはパンが輝き、一つの手が祭壇に現れ、輝きつつペトロの手と同時にパンとぶどう酒の上を祝しつつ動き、一同が散会した時初めて消えたのを見た。
始め使徒と弟子が、ペトロの拝領後その手から御聖体を受けた。皿が空になると、ペトロは祭壇の上の皿から再び充たした。杯もペトロは使徒や他の者たちに与えた。御聖体を拝領する者が非常に大勢だったので、教会は全部を収容し切れず、多くの者は扉の前で待たねばならなかった。それで始めの者が出ていくと他の者を入らせた。御聖体拝領の時、かれらはひざまずかず、うやうやしく身をかがめて立っていた。 -
七人の助祭の選抜の前に、わたしは使徒たちが晩餐の間でペトロの周りに集まり、かれらとともに荘厳な儀式を行ったのを見た。かれらがペトロを至聖所の前に導くとヨハネがかれにマントをかけた。一同が使徒の頭の手から御聖体を拝領してから、ペトロは玄関の間で弟子や新しい改悛者の大群衆に語った。かれはまた「衣食に対する心遣いのために、神の言葉を軽んずることは相応しいことではない。それ故ラザロ、ニコデモ、およびアリマテアのヨゼフらは今度司祭となるのであるからもはやこれまでのように教団の地上の財産を然るべく処理しないようにしたいものである」と言った。かれらはまた喜捨に際しての順序や、管理や寡婦や孤児等について語った。美しいすらりとした若者ステファノは進み出て志願した。わたしは他の者の中に年配者の一人のバルメナスを認めた。また黒人たちもいたが、かれらはずっと若く、聖霊はまだ受けていなかった。ペトロはかれらの上に按手したが、聖霊がまだ下っていなかった者にはこの時光が注ぎ下った。
その後教会の貯えや他の品々が七人の助祭に渡された。ヨハネ・マルコの家からほど遠からぬ所にあったアリマテアのヨゼフの家がかれらに委託された。ヨハネ・マルコはかれらの手助けをした。貯えはロバで選ばれた。またいろいろな貨幣の一杯入っている袋もあった。大きな布の包み、敷物、衣服や沢山の家具などもたいてい運ばれた。
この家の明け渡しのあった次の日に、わたしは使徒たちがユダヤの各地方に赴いたのを見た。